私たち暴走族と名乗ってもいいですか?(下)

「秋奈、お前どんだけ危ねぇことしたか分かってんだろうな?ああ?」

「ハ…ハイ。スミマセンデシタ…」

「秋奈~。なんで俺らに相談しなかったんだよ」

「俺らがそんなよわっちぃと思ってたのか?ん?」

 怖い怖い怖い!!みんなオーラが漂ってるよ!!

 ひまっちやさーちゃんに助けを求めようとしたけど、やめた。

 だってものすごい笑顔なのに背後に鬼が見えた。

 絶対にダメだ。トーマスより怖いかもしれない。

「秋奈、もう二度とこんなことすんじゃねぇぞ」

「ゴメンナサイ…」

「謝るとこか?」

「もうしません!!」

 怒られ続けること30分。

 もうしないと誓うとやっとお説教は終わる。

 長すぎる。足びりびりしそう…。隣の夏はとっくにびりびりらしく、何度も座り直してる。

「でだ…。夏樹、てめぇにはいろいろ言いてぇことが山ほどある」

「お…おす」

 夏の説教は長丁場になりそう…。

 立とうとしたら、ノンタンに笑顔で止められる。

 あ、まだお説教は終わってないみたいだ。

 素直に座り直して待機することにする。
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