ナルシ女

メールside


ふっ…

まさか家に運んでくれるとは

思わなかったわ…

まーいいや

リビングの向かいのソファーで寝てる彼を

一回起こさないとね

メール「ソンブルさん…ソンブルさん!!」

目を覚ました彼

メール「ごめんなさい…
いつの間にか私寝てたみたいで」

ソンブル「あ…いえ…あ…お支払
ありがとうございます」

何も知らない彼

メール「こちらこそ…
お家に運んでくださり
ありがとうございます。
そして…クスッ…ごめんなさいね」

隠し持っていたナイフで

グサッ…ビチャッ…

ソンブル「えっ…」

いまだに何が起きているのか

理解できていない彼

メール「大丈夫…私、
妹のプリュイさんを
迎えに来ただけだから妹さんは殺さないわ…
見て?よかったわね…
こんなに月も出てない真っ暗な夜に
私に殺されて…
あなたの名前と同じよ?クフフ…」

ソンブル「なっ…」

最後に…

メール「さようなら…」

グサッ…グリッ

ソンブル「ヴァァァァァ…ア…」

メール「あははははー
綺麗に取れたわ…」

あなたの隠れた右目…

真っ赤な右目…綺麗…

妹さんを迎えに来たというのが

私の使命…

犠牲が出るのは仕方ない事ですわ…

ピンポーン

全くタイミングが

良いと言うか悪いと言うか

邪魔者が現れたか…

仕方ない…逃げますか

スィエル「ソンブル?いる?

開いてる…」

メール「ボソッ…
妹さんは後で迎えに行きますね」

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