カメラ越しの君に


「え、あっ、あの…」


早川先輩にすっぽりと包まれたまま
わたしはどうして良いかわからなくて

早川先輩の鼓動が聞こえてくる

「足怪我した?」


早川先輩は、私の顔を覗き込み
心配そうな表情だった



「大丈夫か?」

早川先輩はゆっくりと私から離れると

またそう訪ねてきた
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