今日もキミを想います だって好きだから
「そのまんまの意味だけど。オレね、優しい女の子には誠意をもって答えるから」
「…はあ? ますます意味がわかんない! だいたい、アンタなんかに優しくした覚えないし」
「まあまあ、そうムキになんなって」
手慣れたように、頭をポンとなでる。
一瞬だけ、香水の香りがした。甘ったるくなく、爽やかな感じ。
「…へー、香水してるんだ?」
「え? まあね。あ、臭う?」
「ううん、かすかにしただけだし。っていうか、男の子の香水はこれくらいがいい」
バカみたいに、甘ったるい香水つける奴は本当にムリ。
ただ、つければいいって問題じゃない。
「やっとだな!」
ニカッと笑う、その顔は無邪気な少年そのもの。