今日もキミを想います だって好きだから
「いつもは…笑えないよ」
「知ってる。っていうか、オレもそう。いっつもは笑わない。いや、笑えないって言ったほうがいいのかな」
い、いつもは笑えない? それってどういう…
「なーんて、オレの話は置いといて。さ、行くよ!」
「あ、ちょっ!」
強引でもなく、かと言って控えめでもない、そんな力で私の腕を引っ張って歩き出した。
「ん? どした? 力強かった?」
「そうじゃなくてさ。は、恥ずかしい…」
「…やっぱ女の子だね。さっきまでの威勢は何処へやら? 言っとくけど、今日はたくさんドキドキしてもらうからね? っていうか、させる」