今日もキミを想います だって好きだから



瑠夏に連れられてやって来たのは、なぜか屋上。


「ね? 屋上で話すなんてさ、久々じゃない? 開放的で私は好きだけど」


「んー、確かにそうかも。…ってそれよりさ!」


急かす私を気にもとめず、マイペースな瑠夏。
こういうのは、早く知りたいんだけどなあー。


「まあまあ。あせんない、あせんない! ちょっとおもしろそうだし」


「ちょっと〜! 一人で楽しまないでよね? 私は何にも知らないんだから」


でしょうね~、と言わんばかりに肩をすくめる瑠夏。


「でさ? ホントに知らないの?」


「な、何が?」


「岡田 嶺人が爽やか王子って呼ばれるくらい、有名人だってこと」













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