夢の続きは隣の部屋で…
えっ……なんで、視線が合うの?
これ、外からは見てること分からないんだよね??
下手に動くと逆にばれそうな気がして、乃里花は目を逸らすことが出来なかった。
息をすることを忘れるくらい、目と、目が、合う。
しばらくして、拓登は小さくため息をつくと、頭を軽く掻き自分の部屋へと帰って行った。
ほんの一瞬の出来事が、永遠のように感じた瞬間。
乃里花は拓登が見えなくなるのを確認すると、忘れていた呼吸を思い出し、ゼーハーゼーハーと肩を使って酸素を脳内に取り込んだ。
「こっ、怖かったぁ…ばれて、、ないよね?大丈夫だよね??」