夢の続きは隣の部屋で…




「そっか、乃里花ちゃんも一人暮らしなんだ!」

3人は電車を降りると、改札へと向かう。もうすぐ12時、そろそろ乃里花のお腹の虫が主張をはじめる頃だ。

「そうだ!こいつ、拓登も一人暮らしでさ、今からこいつんちで昼飯食おうと思ってるんだけど、乃里花ちゃんも来ない?」

「おい颯太!勝手に決めんな!!」

「いいじゃん~!乃里花ちゃんの入学祝いってことで!あっ、ゆう―」

「いえっ、私…」


  ぎゅるぎゅる~~っ!


乃里花が颯太の話を遮ってまで断ろうとしたそのとき、お腹が「行く!」と言わんばかりの返事をした。

その音を聞いた颯太はニヤリと笑って拓登の肩を叩く。拓登は大きくため息をつくと、「仕方ないな…」とつぶやいた。


もちろん、乃里花の顔は真っ赤に染まっていた。

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