夢の続きは隣の部屋で…

「そうそう、今ちょーど悠果から電話あって、今日の夜なんか拓登んちで隣に住んでる子の入学祝いやろって!なに?隣の子って悠果の友達??」

「は?聞いてねーし!!」

さっき颯太にかかってきた電話は、どうやら悠果からで、今晩やる乃里花の入学祝いに颯太も誘ったらしい。
…そして、家主の了解を得ぬまま物事は進んでるらしい。
拓登は乃里花をじっと睨むと、乃里花は慌てて言い訳がましく説明する。

「がっ、学校で悠果に誘われて…っ!断ろうと思ったんだけど…断り切れなかったってか…」

あわあわしている乃里花を見て、颯太は目をぱちくりする。

「もしかして隣の子って…乃里花ちゃんのこと!?……なんだーっ、2人とも知り合いだったら早く言ってよ!!……まっ、とりあえず入ろ!おじゃましまーす」

気まずいの雰囲気を察したのか、颯太はさっさと拓登の部屋へと入っていった。
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