夢の続きは隣の部屋で…
颯太の告白
高校生活が始まり1週間、仲の良いクラスメイトも出来て楽しい毎日を送っていた。
悠果とは校内で会う程度で、登下校中に拓登とも颯太とも会うことはなかった。
そして今日は日曜日、颯太が東京を案内するとデートに誘った日。
乃里花は入学前にかった赤いスカートを黒系のブラウスと合わせると、待ち合わせ場所へと向かった。
「おはよう!待たせちゃってゴメンね」
乃里花は改札前の柱にもたれかかっている颯太を見つけると、小走りで近づく。
「へーき、俺も今来たとこ。そのスカート可愛いね、良く似合ってる」
「そう、かな?ありがとう」
颯太はニッコリ笑って乃里花を迎え入れる。一方の颯太も、春らしい白のカットソーにデニムシャツが良く似合っている。
「行こっか」
電車を2回乗り継ぐと、2人は若者に人気の街、渋谷にたどり着く。
「わ~、すごいひと!!」
初めて降りた大都会に、乃里花の胸は高まる。
「あっ、これがハチ公!?かわいい~!!」
「写真、とってあげよっか?」
「ほんと!?…って人いっぱいいるよ?恥ずかしくないかな??」
そう言いながらも、ワクワクを抑えきれずに人混みをかきわけハチ公像の隣に立つと、颯太に向かってピースをする。
「いっくよー!うん、おっけ!!」
「見せて見せて!」
乃里花はピョンピョン飛び跳ねるウサギのように渋谷という街に浮かれていった。
ファッションビルを何件か周り、春らしいワンピースと買った。途中クレープで小腹を充たす。立ち寄ったゲーセンでは、乃里花が一目ぼれしたネコのキーホルダーを颯太が一生懸命にとった。
「ありがと、大切にするね」
キーホルダーを鞄の持ち手の部分にぶら下げ、乃里花はニコニコと歩く。
とるのに800円かかったが、この笑顔が見られるのなら颯太も頑張った甲斐があるもんだ。ちょっとだけ後ろを歩きながら、颯太もつられて微笑んだ。
悠果とは校内で会う程度で、登下校中に拓登とも颯太とも会うことはなかった。
そして今日は日曜日、颯太が東京を案内するとデートに誘った日。
乃里花は入学前にかった赤いスカートを黒系のブラウスと合わせると、待ち合わせ場所へと向かった。
「おはよう!待たせちゃってゴメンね」
乃里花は改札前の柱にもたれかかっている颯太を見つけると、小走りで近づく。
「へーき、俺も今来たとこ。そのスカート可愛いね、良く似合ってる」
「そう、かな?ありがとう」
颯太はニッコリ笑って乃里花を迎え入れる。一方の颯太も、春らしい白のカットソーにデニムシャツが良く似合っている。
「行こっか」
電車を2回乗り継ぐと、2人は若者に人気の街、渋谷にたどり着く。
「わ~、すごいひと!!」
初めて降りた大都会に、乃里花の胸は高まる。
「あっ、これがハチ公!?かわいい~!!」
「写真、とってあげよっか?」
「ほんと!?…って人いっぱいいるよ?恥ずかしくないかな??」
そう言いながらも、ワクワクを抑えきれずに人混みをかきわけハチ公像の隣に立つと、颯太に向かってピースをする。
「いっくよー!うん、おっけ!!」
「見せて見せて!」
乃里花はピョンピョン飛び跳ねるウサギのように渋谷という街に浮かれていった。
ファッションビルを何件か周り、春らしいワンピースと買った。途中クレープで小腹を充たす。立ち寄ったゲーセンでは、乃里花が一目ぼれしたネコのキーホルダーを颯太が一生懸命にとった。
「ありがと、大切にするね」
キーホルダーを鞄の持ち手の部分にぶら下げ、乃里花はニコニコと歩く。
とるのに800円かかったが、この笑顔が見られるのなら颯太も頑張った甲斐があるもんだ。ちょっとだけ後ろを歩きながら、颯太もつられて微笑んだ。