夢の続きは隣の部屋で…
入学式以来…といっても1週間は経っていないが、拓登の部屋に再び足を踏み入れる。
今度は悠果も颯太も来る予定はない、完全な2人きりの空間。
リビングに通されると、乃里花は思わず息を呑む。
相変わらず綺麗に整えられた部屋は、角に置かれたスタンドの光で薄暗く照らされている。そしてお香だろうか、ほのかに甘みのある香りで包まれ、より一層この場が妖艶に感じられる。
寝室へのウォールドアは開いていた。
リビングと同じテイストで整えられた寝室には、意外と高校生らしく勉強机があり、ギターと本棚、そしてセミダブルのベッドが置かれている。
乃里花の視界にベッドが映ると、さらに一段階、顔の赤みが増した。
「なに想像してんだよ?」
「ちっ、ちがっっ!!」
慌てれば慌てるほど、拓登の思惑にはまっていく。
「だから、その、かっ鞄!返して下さい」
「返して欲しかったら…どうしよっか?」
拓登は意地悪に微笑むと、鞄をベッドの上に置き自身もベッドに腰掛け足を組む。枕元にある間接照明のスイッチをつけると、胸元のボタンを1つ2つと外した。
「どう…って」
部屋を包む香気に、乃里花の思考は停止させられる。
今度は悠果も颯太も来る予定はない、完全な2人きりの空間。
リビングに通されると、乃里花は思わず息を呑む。
相変わらず綺麗に整えられた部屋は、角に置かれたスタンドの光で薄暗く照らされている。そしてお香だろうか、ほのかに甘みのある香りで包まれ、より一層この場が妖艶に感じられる。
寝室へのウォールドアは開いていた。
リビングと同じテイストで整えられた寝室には、意外と高校生らしく勉強机があり、ギターと本棚、そしてセミダブルのベッドが置かれている。
乃里花の視界にベッドが映ると、さらに一段階、顔の赤みが増した。
「なに想像してんだよ?」
「ちっ、ちがっっ!!」
慌てれば慌てるほど、拓登の思惑にはまっていく。
「だから、その、かっ鞄!返して下さい」
「返して欲しかったら…どうしよっか?」
拓登は意地悪に微笑むと、鞄をベッドの上に置き自身もベッドに腰掛け足を組む。枕元にある間接照明のスイッチをつけると、胸元のボタンを1つ2つと外した。
「どう…って」
部屋を包む香気に、乃里花の思考は停止させられる。