夢の続きは隣の部屋で…
覚悟を決めるまでの30秒は、永遠のように感じた。
乃里花は意を決し拓登へと近づき、目の前まで来る。拓登は少しだけ微笑むと手が乃里花の頬を撫でた。
「っっ///」
乃里花はピクっと肩をすくめ目を強く閉じる。
「見なくていいの?今からなにするか分からないよ?」
拓登は乃里花の腕を掴むと、そのままベッドへと押し倒した。
「きゃっ!」
小さな声あげビックリして目を開けると、覆いかぶさる拓登の姿が見えた。
掴まれた腕がジンジンと痺れだす。
「マジ隙だらけ…」
「やっ、やめ―っ!」
拓登の唇が乃里花の首元に近づく。髪から香る少しスパイシーなシャンプーの残香に乃里花は再び目をギュッと閉じた。