夢の続きは隣の部屋で…
「にしてもお前…なに、この絵?」
『あきもとのりか』と書かれたタイルには、茶色くて丸い物体が2つ描かれていた。
「えっ、なにってウサギだけど…」
当然のように乃里花は返事をする。
「…どうみてもモルモットじゃね?」
「うっそー!ちゃんと耳あるよ、ほら、ここ!!」
そういって乃里花は丸い物体の頭?の先を指さす。
かろうじて何か長い線があるような、ないような…
「ぷっ、、わっかんねぇ、絵ぇ下手すぎじゃね?」
「…///、ってひっどー!」
初めて見る拓登の無邪気な笑い顔に、思わず心を奪われそうになるが、言われたことをすぐに思い出すと照れている場合ではない。
乃里花はグーパンを食らわそうと拓登にしかける。
「ほら、次行くぞ」
が、拓登はすかさずそのグーをつかむと、そのまま乃里花を引っ張り別の場所へと連れ去った。
「ちょ…///」
まるで手を繋いでいるかのような構図に、乃里花は頬を赤らめた。