運命×GAME
あたしたちは先に昼ご飯を食べる事にした。


ショッピングモール内のハンバーガー屋に入り、あたしと結菜はチーズバーガーセットを注文した。


「ハンバーガーなんて久しぶりだなぁ」


結菜がそう言い、大きな口でかぶりついた。


「豪快だね」


あたしはポテトに手を伸ばしながらそう言った。


その時だった。


「あれ? 2人もハンバーガー?」


そんな声が聞こえてきてそちらへ視線を向けると、そこには礼が立っていた。


礼の手にはハンバーガーが乗ったトレー。


そしてその横には……和がいた。


和はあたしと目が合うと気まずそうに視線をそらせた。


一瞬胸の奥がズキッと痛む。


だけど、あたしは気にしないふりをしてポテトを口に運んだ。


「あたしたち、今日はデートなんだぁ」


礼はわざとらしく大きな声でそう言った。


手に平に汗が滲んでくるのを感じる。
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