運命×GAME
☆☆☆

面白い映画を観て、おしいいハンバーガーを食べて。


時刻は夕方の4時くらいになっていた。


といっても今は7月。


周囲はまだまだ明るかった。


「和の行きたい場所ってどこ?」


2人で歩きながら、あたしはそう聞いた。


「男友達とよく行く店があるんだ」


「そうなんだ」


「あ、野乃花にはつまんないかもしれないけど……」


「あたしなら全然大丈夫だよ!!」


あたしは慌ててそう言った。


和が楽しいと感じてくれれば、あたしにとってこのデートは成功なのだ。


「ありがとう。それしても今日の服、本当に可愛いな」


和にまじまじと見られて、また顔がほてって来る。


「そ、そうかな……?」


結菜に借りたワンピースだけれど、そんなに褒められたら借り物だと言えなくなってしまう。


その時だった、和があたしの肩に手を回したのだ。
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