運命×GAME
☆☆☆
それからあたしたちは予定通りバスに乗り込み、移動を始めていた。
博物館までは2時間半かかる。
気分転換を兼ねたバス旅行のため、車内には和やかな雰囲気が漂っていた。
先生も、今日は生徒たちがどれだけ騒いでも注意する事はなかった。
今日を区切りにまたいつものクラスに戻る事を願っているのだ。
そんな中、あたしは一番後ろの席に座り自分の鞄の中を確認した。
登校途中、コンビニで購入した小型ナイフ。
『人を助けるのではなく、人を傷つけよう』
聖也がそう言った事を思い出していた。
『バスジャックしてやるんだ。みんなをバスから降ろして俺たちだけで目的地へ向かう』
あたしは大きく深呼吸をした。
それはあたしたち2人が全員分の犠牲になるという意味だった。
バスは予定通り爆発する。
しかしそこに残っているのはあたしと聖也の2人だけ。
『それでみんなの寿命が延びる?』
『俺たち2人が大いにかかわって来たクラスメートたちだ。死期が伸びる可能性は高い』
聖也はそう言い、小型ナイフを手でもてあそんだ。
それからあたしたちは予定通りバスに乗り込み、移動を始めていた。
博物館までは2時間半かかる。
気分転換を兼ねたバス旅行のため、車内には和やかな雰囲気が漂っていた。
先生も、今日は生徒たちがどれだけ騒いでも注意する事はなかった。
今日を区切りにまたいつものクラスに戻る事を願っているのだ。
そんな中、あたしは一番後ろの席に座り自分の鞄の中を確認した。
登校途中、コンビニで購入した小型ナイフ。
『人を助けるのではなく、人を傷つけよう』
聖也がそう言った事を思い出していた。
『バスジャックしてやるんだ。みんなをバスから降ろして俺たちだけで目的地へ向かう』
あたしは大きく深呼吸をした。
それはあたしたち2人が全員分の犠牲になるという意味だった。
バスは予定通り爆発する。
しかしそこに残っているのはあたしと聖也の2人だけ。
『それでみんなの寿命が延びる?』
『俺たち2人が大いにかかわって来たクラスメートたちだ。死期が伸びる可能性は高い』
聖也はそう言い、小型ナイフを手でもてあそんだ。