ぼっちな彼女と色魔な幽霊
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守護霊なんて思ったのも一時の気の迷いで、昨日の夜思い切ってジャンケンでベッドで寝る人を決めようと提案してみたところ、「勘違いするなよ。お前はどうせ底辺だから下に決まってるだろ」の一言で終わった。(おまけとして、とり殺すぞという本物の殺し文句も頂いたのだが)
下手にヨウにああいう話をするものではないと、ちょっぴり後悔してもいる。
ヨウはきっと変わらない。幽霊というだけで偉そうだ。わたしも死んでさ迷ったらああなるのかな。
少しくらいの譲り合いの心は持ち合わせていたいな。
それがわたしらしい気がするからかもしれないけど。
死人の振り見て我が振り直せかもしれない。
昼休み、ひとりで図書室に向かった。
なんの委員会にも所属していなかったわたしは、すんなり入れることになったけど。
司書の宮崎先生に呼び出しを受け行くと、業務が重なり動けなそうだったので、準備室で少し待つように言われた。