ぼっちな彼女と色魔な幽霊

放課後、今日は図書準備室で広報メンバーが集まると聞いたからヨウと向かっていた。

「いや。この前のさ竹本って奴、今日もいんのかな?」

ヨウは、手を首の後ろに組んで歩く。

「みんなの情報だと、宮崎先生にアピールしにたまに来るらしいよ」

「先生ってそんな暇じゃねーのにな。つうか俺思ったんだけど、あいつたぶん胸毛あるぞ」

「なんで?」

「顔が濃いから」

「何それ」

呆れながら、図書室の扉をわたしは開けた。




宮崎先生が、

「じゃあ知っていると思うけど、今日から図書委員会のメンバーになった、西宮さん、よろしくね。担当は広報班になったから、わからないこととか教えてあげてね」と貸し出し係の生徒や、広報のメンバーに声をかける。

「西宮です。よろしくお願いします」

ついて回り挨拶をした。
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