ぼっちな彼女と色魔な幽霊

「あ……ちょっとまだ恐いかも。
あのメガネの奥の瞳に睨まれると蛇に睨まれたカエルになった気分で……。
今日のも流れで決まったから、本当はなんか言いたいことあったんじゃないかなって考えて。
才伽ちゃんはすごいよね。何言われても平然としてさ」

「まあ秀一は小学校から知ってるし、家近いから今更気とか遣う感じじゃないしね。
でもわかるよ、あいつ愛想ないから、女子に嫌われるタイプかも。
まあ気難しそうに見えるけど素直なだけだよ。
楽できることはしたいし、嫌だったらはっきり言うしさ。
実はそこまで考えてないと思う」

楽しげに言う。

「性格悪いけど、良い奴だから。適当に接してれば大丈夫だ」

大味なアドバイスだけど、才伽ちゃんっぽい。


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