ぼっちな彼女と色魔な幽霊
きれいな瞳だと、改めて見惚れてしまい声が出せない。
「返事は?妄想してんだろ?」
「えっ?」
「えっ? じゃねーよ。妄想してんだから答えも用意してんだろ?」
「……あなたのほうが綺麗です」
「なんだよ。花火見ながらいちゃつくカップルみたいな科白だな。花火より君のほうが美しいよ、みたいな。センスねーな」
「だってそこまで考えてなかったんだもん!」
「してもらいたいことばっか考えてるからだな」と、笑った。
「女の子はそういう生き物なんだよ」
「女の子?」
「なんで疑問系? わたしは女の子に決まってるでしょ!……ていうヨウはさ、なんて言って女の子と付き合うの?」