ぼっちな彼女と色魔な幽霊

「回りくどいな、ひな公。それ相手が俺じゃなきゃ伝わんねーだろ、確実に」

「だから言ったんだよ」

「告白?」

微笑んで訊き返す。

「告白だと思った?」

「ん?」

「ひなこアイラヴユーバーイヨウって意味だよ」

「はっ。バカ」と、笑った。

「女の子は愛されたいんだよ。だってもうそれ以上に愛してるんだから。
愛されたいに決まってる」

「へえ」と、わたしのことをぎゅっと抱きしめた。

冷たいのに、なんか生きてるんじゃないのかなって思った。

このままこうしていたら、心臓でも生えてきて、鼓動が感じられちゃうんじゃないかって思った。

そうなってほしいからかな。
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