ぼっちな彼女と色魔な幽霊

来てるかな。来てるよね。どうしよう。むっちゃ恥ずかしい。

日常の生活に戻ると、ヨウと別れたあの瞬間は、なんて現実離れな出来事だったんだろうと思う。

それなりに学校になじめ、四月のわたしには想像できないくらい穏やかな気持ちで過ごせている。

だけど、やっぱりあのドキドキはヨウがいなきゃ味わえなかったことだし、今こうしていられるのもヨウがいてくれたからだと思う。

だから再会したら、あの日言えなかった気持ちとか、ヨウと離れてからの出来事とか話したいことが沢山あった。
< 297 / 333 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop