ぼっちな彼女と色魔な幽霊

スーパーでツナ缶とかを購入し、来た道を引き返していると、学校の制服の人を見つけた。

……あれ。ヨウ?

こんなとこで何してんだろ。

ここでなんかフライデー的な現場でも見つけて、ヨウの弱み握られたらな。

毎日、おにぎりを握ることもなくなるし、ベッドに寝れるのに。

よし。後をつけみよう。気づかれないよう距離を保ってついていく。

だけど公園を横切っていくと、すっと姿が消えてしまった。

「はっ?」

しまった。幽霊だからか、急に消えることあったんだ。

わたし、バカかな?

帰ろう。

もしかして、帰っちゃったかもしれないしね。

踵を返すと、「なに後つけてんだよ?」と、目の前にヨウがいた。
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