ぼっちな彼女と色魔な幽霊
ベッドの中に入り、頭まで掛け布団をかぶった。
もういい。もういい。
わたしをバカにするのも大概にしてくれ。
そりゃーぼっちですよ。
独り言ばっかしゃべるし、文豪にときめくときもあるし、趣味は人間観察に、彼氏はいつも脳内です。
先生にだって友達いなくて可哀相認定されちゃったしね。
恋なんか、恋なんか、当分できないだろうし。
最近じゃ幽霊の言いなりだし。
いいことなーんもない!!
ほっとけ!!
これでもわたしは生きてんだ!!
「ひーな子ちゃん」
ヨウは優しくわたしを呼んだ。