ほんとは優しい私のオオカミ ②
みんなに囲まれて、いつものクール顔が少し照れている翔。
それをからかう空においしそうにオムライスを食べる優也。
蓮「るーなっ!」
瑠奈「蓮。」
蓮が私の横に座ってきた。
蓮「瑠奈なにも飲んでないじゃん~。俺が注いであげる」
そういうと、近くにあった紙コップにぶどうジュース注いで私に手渡した。
瑠奈「ありがと。蓮」
飲むと、甘い香りがしておいしかった。
蓮「なんかさ。やっぱいろいろあったけどこの感じがいいよね。みんなでさ。今まで通り」
お互い親がいないことから蓮とはよくこういった感情を共有する。
蓮も同じ気持ちなんだ。
瑠奈「うん。やっぱりこれが黒狼だよね」
蓮が私の肩に寄りかかった。こつんと右肩に体重がかかる。
瑠奈「蓮?眠いの?」
蓮「ん。なんか色々あったから少し休憩。瑠奈の横は落ち着くね。ちょっとこのままでもいい?」