ほんとは優しい私のオオカミ ②
あのときと同様、蓮の部屋は黒が基調の落ち着いたデザイン。
その中で、ベッドですやすや眠る蓮の姿があった。
瑠奈「蓮ーー。おーい。朝だよー。」
声をかけると、金色の柔らかい髪で隠れた目が薄く開いた。
ぼーっと寝ぼけたように、見つめられる。
さ、さすがにそんなに見られると照れるな。
とか、思ってたらすうっと蓮のまぶたが再び閉じた。
瑠奈「え?っちょ。起きて~。学校だよ~。文化祭だよー」
ゆさゆさと蓮を揺さぶって起こそうとする。
ふう、ダメだ。全然起きない。