ほんとは優しい私のオオカミ ②
空を、呼ぶしかないか。
瑠奈「そらーー。蓮ったら全然起きないの~。わっ!?」
立とうとしたら、ぐいっと引っ張られてバランスを崩す。
ちゅっ
おでこに暖かい感触。
目の前には、美しい蓮の顔がドアップ。
蓮「おはよ。瑠奈」
にまっと、蓮が笑顔になる。
瑠奈「んなっ!最初から起きてたなー」
わたしが真っ赤になっていると、蓮の頭にげんこつが落ちた。
蓮「ってえ!」
後ろを向くと、抜群に寝起きが悪い翔の顔があった。
翔「瑠奈。学校行くぞ」
瑠奈「う、うん!」