ほんとは優しい私のオオカミ ②
その一番奥に赤い髪がちらりと見えた。
龍我だ。
バレるとめんどくさいな。でも私の髪の毛の色も目立つからなー
やばっ。龍我がこっちを見た。
バレると思ったけど、右京さんと左京さんがタイミングよく隠してくれた。
龍我「右京。左京。今、瑠奈の声がきこえなかったあ~?」
ふるふると、横に顔を振る二人。
龍我「そっか~。俺の勘違いかあ」
それを聞いて、二人がくるりとこちらを振り返った。
無言だったけれど、なんとなく早く行けってことかな。
ありがとー!右京さん左京さん!
手を振ってそばを離れると二人とも手を振り返してくれた。