ほんとは優しい私のオオカミ ②



翔と握っていた手を私もきゅっと握る。



瑠奈「うん!楽しもうね!」



笑顔で言うと、ようやく翔もフッと笑ってくれた。



空とまわってあんなに食べたのに、翔がたくさん食べ物を買うから思わず食べてしまった。



そのあとは、カフェに入ったり、珍しい出し物の撮影スタジオなんかで写真を撮ってもらったりもした。




プラネタリウムに入ってみたいと私が言ったから、翔に付き合ってもらったのに二人とも寝てしまって爆笑したりもした。




瑠奈「ほんと楽しいねー!プラネタリウムなんにも覚えてないよ~!」




あははっと笑うと、翔もふきだした。




翔「瑠奈が入りたいっていうから入ったのにな~。店員に悪いことしたな」



確かに。翔のことを起こそうとした男の人に翔の寝起きの悪さMAXな目つきが突き刺さった。



たぶんあの人相当震えていたから、あれはもう一生トラウマになることだろう。


< 158 / 304 >

この作品をシェア

pagetop