ほんとは優しい私のオオカミ ②




翔と龍我はテーブルをはさんで座る。



テーブルの真ん中にはトランプとチップが置いてあった。



私はその2人の真ん中に座る。



龍我「本当は本場みたいにルーレットとかバカラとかやりたいんだけどね。流石に学校では無理だと思って〜。ポーカーでいいよねぇ?」



翔「いいだろう。で、かけるものは?」



龍我の笑みがひときわ深くなった。



龍我「俺が欲しいのは、瑠奈。」



え?私?



龍我「だけど、そう言ったら黒狼と火龍が全面戦争になりそうだから...俺が勝ったら瑠奈と一日デートできる権利」



おそるおそる翔の顔を伺う。



やっぱり、怒ってるよ~。



翔「で、お前は何を差し出すんだ」



龍我「そうだな~。じゃあ、一回だけなんでも言うこと聞くってどう?」



翔「いいだろう」



ええーー!?いいの?うっそ!



翔がもし負けちゃったら私龍我とデートだよ。いいの?



ちらちらっと翔に顔で訴えると、頭を撫でられて



翔「心配すんな。絶対勝つから」

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