ほんとは優しい私のオオカミ ②
一発勝負だ。
私はただただ翔を信じるしか出来ない。
お願い勝って!
トランプが配られる。
ドキドキと心臓が鳴る。
緊迫した空気の中、いつの間にか周りにギャラリーの人が集まっていた。
ギャラリーの人に、火龍のメンバーが二人のカードが見えないように一定の位置まで下がらせていた。
「黒狼の総長が2敗したって」
「これはもう火龍の総長の勝ちなんじゃない?」
「黒狼総長頑張ってください!]
色々な声が飛び交う中、ゲームは続く。
ひたすら、カードを捨てカードを受け取る。
それを繰り返す。