ほんとは優しい私のオオカミ ②
空「まってよー。どうしてにげるのさ。」
笑顔で近づいてきた空。
姿は可愛いのに妙に圧迫感がある。
私と翔の目の前まできた空が笑顔のまま言った。
空「まさか、このまま働かないわけないよねえ?翔?」
翔「っ...」
ごくりと喉をならす。
空「さ。戻ろうね。」
翔「え...」
また、ばりっと引き離される。
空「僕もこんなことしたくないんだけどさあ~。やっぱ稼げるときに稼がないとさ~」
はあ...と大げさにため息をつく空。
そしてガチャンと翔に手錠をした。
翔「なっ」