ほんとは優しい私のオオカミ ②
翔がまだ何かを言っているにも関わらず空は構わず、ずいずい引っぱっていく。
瑠奈「し、翔がんばって~...」
そうして二人は消えていった。
本当に私は働かなくていいのかなあ。全然働いてないのに自分だけ自由で気が引ける。
まあ、空が待機っていうなら大人しく従った方がいいかな。
気を取り直して一人生徒会室に向かった。
私の髪の毛は相変わらず真っ白で、メイド服の衣装も合わさってひときわ注目を浴びる。
見て~。あの子真っ白。とか前はすごく嫌だったけれどこの学校ではこんな髪色でも普通に扱ってもらえる。
隼人もピンクでだいぶ目立つもんね。
るんるんと一人歩いていると生徒会室が見えた。
既に行列ができていて私もその一番後ろに並んだ。