ほんとは優しい私のオオカミ ②
私は恨んだ、あの女を。
それから零様は少しずつだが着実に狂気に飲み込まれていった。
零「今日も瑠奈が僕を避けて行ってしまったんだ...。でも美術部のやつらが瑠奈をモデルにしたいって言ってたから部を消してやった」
満足げにそういう零様。
そして次の日も
零「今日もダメだった...でも、瑠奈のこと好きって言ってた男子を半殺しにしてやったよ」
そういった。
そして中学三年のころ事件が起こった。
私はその時、組の用事で父と共に行動していたが本家に帰ってきて零様の姿を見たときは驚愕した。
慌てる組員を差し置いて、あの天使のような顔をして零様は拳と服を返り血で濡らしながら微笑んだのだった。
また、私は思ったのだ。
”私がつかえるのは、この方だと”