ほんとは優しい私のオオカミ ②
零「本当は瑠奈につけてあげたいんだけれど、瑠奈を傷つけることは絶対したくないんだ。だから君たちにやってあげるね。どこにいっても愛染の者だとわかるように」
充分なくらいに熱せられた焼き印を持つと、床に転がる一人の世話係の背中に押し付けた。
『あ゛ぁあああ゛っ!痛い痛いいたいいだい!!!』
焼けた衣服と皮膚の嫌な臭いがした。
零「...」
ついに世話係は最後の奇声を発すると、痛みで意識を飛ばした。
零様はそんなことも気にせずに焼き印を何度も何度も背中に押し付けた。
そのたびに血が滲み異臭が立ち込め、たびたび意識を取り戻した世話係が呻いた。
零「こんな感じかな。綺麗についたよ」
背中はただれ無数の愛染の印で隙間なく埋め尽くされた。
零「じゃあ、つぎ」
『れ、零様、申し訳ありません!申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません..』
他の世話係が懇願しても零様の怒りは鎮まることなくすべての者に焼き印を同じように押し付けた。