ほんとは優しい私のオオカミ ②


すべての世話係に同じように焼き印を付けた後、零様が私の方に振り替える。



零「ねえ。八雲」


八雲「は」


零「瑠奈がいなくなったこと知ってたでしょ」



笑ってはいるが相当お怒りだ。まさか自分までお叱りを受けるなんて思ってもみなかった。


零様のあまりの冷酷さに固唾をのんだ。


零「八雲...おしおきだよ」


八雲「!?っぐ」


零は焼き印をためらいもなく八雲の左胸に押し付けた。


くっきりと八雲の胸に焼き印がつくのを見るとニッコリ笑った。



零「八雲だからこれくらいで許してあげる。さ、瑠奈を探しに行かないと」


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