ほんとは優しい私のオオカミ ②



どうしようどうしようどうしよう


あまりに突然のことでどうしていいのか、わからない。


それはタクヤも同じみたいで、ただただ無我夢中でここからはなれることに集中している。


メンバーのみんなは車が通れるように敵をしのぎながら道を開けてくれた。


みんな...!!


先頭にいた蓮と隼人が最後に見え、車が通りすぎるのを見て二人ともほっとした表情をしていたのが一瞬見えた。




あっという間に現場とは遠ざかり私を乗せた車は、黒狼の第二倉庫にたどり着いた。



タクヤ「瑠奈さんここなら安全です」



瑠奈「あ。ありがとう」



第二倉庫は黒狼メンバーさえも知る人は少ない場所で、普段使っている倉庫よりは安全だと思われる。




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