ほんとは優しい私のオオカミ ②
瑠奈「零」
黒狼を襲ったのは、きっと零だ。
零を見るのは久しぶりで、少し身体が震えたけれど前ほどではない。
零と話さなくちゃ、ちゃんと向き合わなきゃ。
だって私はもう1人じゃないし逃げないって決めたんだもの。
車から降りようとするとタクヤに止められた。
タクヤ「ダメです。瑠奈さん、これはきっと罠です」
瑠奈「罠だとしても、行くしかない。私になにかあったら車で逃げて。ね?」
タクヤ「それはできません!俺も行くっす。逃げるのは二人でです。」