ほんとは優しい私のオオカミ ②
零は八雲に返事をすると「すぐに戻るからね」と私の髪を撫でて部屋を出て行った。
瑠奈「はぁ...」
なんだかやっぱり息が詰まる。
いつ何が起こるかわからない不安に神経がすりへる。
零のメイドの人達。
どんな人たちなんだろう。
女の人だから色々相談とかできそうかな。
やっぱり前と違って春がいないことに寂しさを感じる。
春の存在はそれだけ大きかったってことだ。
なんだか色々あって疲れたなあ。
黒狼に居た頃がまるで夢のよう...。
あんなに騒々しくて楽しかったのが今はもうない。
バフッと音をたててベッドに横たわる。
これから毎日どうなるんだろう。
...もうなにも考えたくない。
会いたいよ。みんなに。
そう最後に思い私は目を閉じた。