ほんとは優しい私のオオカミ ②
もう一度問いただすと。龍我はめんどくさそうにあくびを一つして答えた。
龍我「だーかーらー、火龍も協力するって言ってんの」
...確かに今の黒狼は多少なりとも弱っている。もし奇襲をかけられたら危ないところだ。
優也「なぜ?協力して火龍にメリットないでしょう」
龍我はんーー。と考えこむ仕草をしている。
これは馬鹿にしているのか、それとももともとなのか。
龍我「だって俺、瑠奈の事好きだし~。このまま愛染の好きにさせるなんて腹立つし~」
優也「それだけ...ですか?」
龍我「それだけー。あ、あと火龍と黒狼で遊びに行くって瑠奈と約束しちゃったからかな~」
あまりにも単純すぎる回答に頭がついてこない。