ほんとは優しい私のオオカミ ②

迷い

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【瑠奈side】




もう愛染にきて何日がたっただろう。



この真っ黒い部屋の中では曜日感覚もなく、今が朝なのか夜なのかもわからない。




部屋にくるのは零と数名のメイドが交代でやってくる。外とのかかわりは一切ないしスマホも零に壊されてしまった。



零「瑠奈」



零は今日も部屋で私の髪を撫でる。



零は私が戻ったからか、外界から遮断したからなのか前のような残酷な行動はしなくなった。少なくとも私の前では…。



零「今日も仕事が大変だったよ。でも瑠奈といれば僕は大丈夫なんだ」



こてんっと私の膝に頭をのせて寝転ぶ零。





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