ほんとは優しい私のオオカミ ②



この部屋は暗くてよく見えないな…よし庭に行こう。




キョロキョロと廊下をみて誰もいないことを確認すると私は庭に向かった。思えば愛染に来てから初めてあの部屋から出たかもしれない。



こそこそと庭に出る。久しぶりの外の空気はとても清々しくとてもまぶしかった。



太陽のまぶしさに顔をしかめながらも気持ちよく伸びをする。




そして手元の鍵をみる。



2つある鍵はそれぞれ色が違っていた、片方は漆黒の鍵でもう片方は純白の鍵。



瑠奈「どこの鍵なんだろう…」




離れといっても屋敷にはたくさん部屋がある。私の知らない部屋がまだあるのかもしれない。



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