ほんとは優しい私のオオカミ ②


零の部屋は私の部屋と同じく1面黒…。



置いてある家具は数少なく、それも黒で統一されている。



他の部屋よりも断然狭く、零の部屋というより空き部屋に近い。



本棚を覗いて見たが、特に気になるような物は無かった。そして次に目を向けた机には何故かうさぎのぬいぐるみが置いてある。



うさぎを手に取るとだいぶ年季が入ってるみたいで白い体は薄汚れかつては赤く光っていた瞳も濁って見えた。



引き出しを開けても何もない…。



瑠奈「ほんとに零の部屋なのかな…」



そう思っていると、奥から音が聞こえた。



カタッ



瑠奈「誰っ!?」



突然の音に驚く。



零が帰って来たのかと警戒したが音がなっているのはこの部屋からだ。



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