ほんとは優しい私のオオカミ ②



絶対行かない方がいいのを身体で感じる。でも心では行かないと行けないのも感じる。



零の部屋にこの地下室、この前の強引な零の態度といい絶対に何かがある。



瑠奈「ふぅ…」


1歩1歩ゆっくりだが確実に降りていく。



階段は意外にも短くあっさりと地下へついた。



パッパッパッと自動の電気が私のいた所を初めに奥まで続けざまについた。



そこには信じられない光景が広がっていた。



左右に狭い牢屋が何個も広がっていた。



瑠奈「零は…あの人は何をしているの?」



予想を遥かに超えたことに頭がついて行かない。



カタッ



またあの音だ。音のなる方にフラフラと近づいていく。



瑠奈「ひっ…」



音の正体はすぐに分かった。牢屋の中を見ると、かつては人間だったであろう白骨化したものがあった。それが鼠が通ることによって音がなっていたのだ。



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