ほんとは優しい私のオオカミ ②
オルゴールの音だ。




この音は前にも聞いたことがある。前は見つけられなかったオルゴール。



意外にもすぐにその音の主は見つかった。



可愛らしい箱。まるで小さい子が持っているようなそのオルゴールは瑠奈が手にした途端、音が止む。



不思議と怖くはなかった。



外では相変わらず喧騒が響いていたが、空けなければいけない使命感に襲われた。



オルゴールの中を見ようとしたが開かない。よく見ると鍵穴が…。




瑠奈「…鍵穴…。鍵」



私が持っているの鍵は一つしかない。




純白の鍵を出し鍵穴に入れる。
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