ほんとは優しい私のオオカミ ②
突然、泣き出した私の涙を優也がテーブル越しに拭ってくれる。
蓮「もしかして俺の言葉に感動した~?瑠奈」
優也「まったく。」
いつも通りの雰囲気に自然と頬が緩む。
瑠奈「ありがとう。二人とも。私のこと話す。聞いてくれる?」
私は強くなった。
黒狼と出会って外の世界を知った。
話してもきっと大丈夫。思い出しても大丈夫。
あの時は一人だったけれど今は黒狼の仲間がいるんだから。
私が決心したのを見届けた二人も力強くうなずいた。