ほんとは優しい私のオオカミ ②




このまま零と結婚して跡継ぎを作って、お爺様に喜んでもらえれば私は十分だった。





そう思っていたのに零の行動はだんだんエスカレートしていった。





まずは私の家庭教師が犠牲になった。





家庭教師の先生が私を好きになってしまったのだ。






零はひどく怒り、先生を一か月、食事を与えず倉に閉じ込め拷問した。




その一部始終を零は私に見せる。





零「瑠奈を好きになるなんて本当に罪深いよね。爪、一枚一枚ゆっくり剥がしてみて」






【あ゛ああ あ あ...!!!】




血と肉が腐った匂いが立ち込める部屋で、彼はただ呻っていた。




瑠奈「い、いやあ!」



かつて優しく勉強を教えてくれた先生の爪が剥がされていく











藍染家は要はヤクザみたいなもの。






いろいろな会社を経営しながら影での仕事もしていた。







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