ほんとは優しい私のオオカミ ②



春「お嬢様。俺が外に出してやるよ。」




瑠奈「え?」



春「童話でさ。塔に閉じ込められちゃう髪の長いお姫様っているじゃん?自由になるべきじゃない?お嬢様も。」




でも、そんなことしたら…。




春「ほーら。不安な顔しないで〜。近いうちに組長達どこか出掛けるらしいから。そのときに出してやるよ」




瑠奈「でも……」




まだ渋る私に春は、ぎゅっと手を握った。




春「大丈夫。俺のことは心配するなよ。外に出て生きるんだ」




そして私は頷いた。







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