ほんとは優しい私のオオカミ ②
未だに隼人と空は龍我に敵意むき出しだけれど、蓮と優也は警戒を解いていた。
意外に優也は火龍とはわりと友好的で、龍我と私が話していることに反対しない。
廊下で優也と歩いていると今日も龍我が私とお話しに休み時間会いに来た。
瑠奈「こんにちは…って今から学校?龍我、ちゃんと朝から来なよ」
優也がそっと「先に行ってます」と言い私が頷くと教室に歩いていった。
その背中を見ながら龍我が言った。
龍我「俺、優也のこと気に入ってるけどアイツ頭いいじゃん?たまに変なこと企んでるー?とか思うわけ」
瑠奈「たしかに優也は頭いいけど、そういう変な企みとかはしないから」
いい返すと、龍我が少し不快そうにムスッとした。そしてすぐニヤリと笑う。
龍我「ずいぶん信じてるねぇ。」
瑠奈「当たり前でしょ」