ほんとは優しい私のオオカミ ②




バンっ






大きな音と同時に生徒会室の扉が開かれる。





ビクリとわたしと右京さんと左京さんが跳ねた。




優也「かける手間が省けましたね」






立っていたのは、翔。





息を切らして急いできたようだ。





瑠奈「翔」





懐かしい名前を呼ぶ。





翔「瑠奈!」




ぎゅうっと強く抱きしめられる。




翔「無事か。西田が、裏切って...悪かった。お前のためを思って行動したはずなのに」




いつも冷静で感情表現があまり得意じゃなくて黒狼の総長で...そんな翔の大きな身体は震えていた。






< 90 / 304 >

この作品をシェア

pagetop